スピーカー用語辞典長岡式スピーカー用語大辞典より抜粋

ユニットの分類

フルレンジ

1 kHzを中心に上下へレンジを広げて再生する。
ウーファーの高域を伸ばしたもの、スコーカーの上下を
伸ばしたもの、トィーターの低域を伸ばしたもの3タイプある。
広い範囲の帯域を再生する。入門用に最適のユニット。

ウーファー

低音再生用のユニット。レンジは1kHz以下から10kHz以下の
物である。フルレンジに比べて重く厚い丈夫なコーンを使用、
ボイスコイルは大口径で太い線を沢山巻いている。
裸のままでは空振りや相殺の為、エンクロージャーが必要となる
スコーカー 10K Hz以上の超高音再生用ユニット。ほとんどの物でアッテネーター
を必要とする。低音再生用のユニット。レンジは1kHz以下から
10kHz以下のものである。フルレンジに比べて重く厚い丈夫なコーンを使用、ボイスコイルは大口径で太い線を沢山巻いている。
裸のままでは空振りや相殺の為、エンクロージャーが必要となる。
トィーター 中音用ユニット。コーン型・ドーム型・ホーン型・リボン型がある。
形状としては密閉型なのでそのままでも使える。
スーパートィーター 高音用ユニット。コーン型・ドーム型・ホーン型・リボン型がある。
形状としては密閉型なのでそのままでも使える。
ネットワーク マルチウェイではアンプからの信号を帯域別に整理するもの。
コイル(低域を通して高域を抑える)とコンデンサー

(高域を通して低域を抑える)によって構成される。
エンクロージャーの種類による分類ユニットを囲むもの。

ユニットを取付けてある板を常にバッフルと呼ぶ。

平面バッフル 一枚の板にユニットを取付けたもの。
振動板に背圧がかからず、自由に動けるというのがメリット。
大きい。バッフル板が鳴りやすい。板からの反射が多い。
背面から放射される逆相の音波が前に回り込んで来るなどの
デメリットが平面バッフル。
密閉型 ユニットの取付け穴以外に穴のない箱でユニット背面の音を
殺してしまう。余分な音が出にくいが、詰まった音になり易い。
バスレフ
(
位相反転型)

市販品のほとんど
がこのタイプ
密閉箱に穴をあけて空気が出入りできるようにしたもの。
穴をポートと呼び、穴に組み込まれた筒をダクトと呼ぶ。
20o厚のバッフルにあけたポートは20oのダクトとみなす。
エンクロージャー内の空気が空気バネとして働き、共振を起こす。
この共振周波数を
40 Hzぐらいに設定すれば、
40
Hz付近の低音を増強することができる。
密閉型と比べると、低音の量感があり詰まった感じがない。
デメリットとしては、ダクトから余計な中高音がもれやすい。
超低域の再生が出来ないなどある。
ケルトン方式 ASWともいう。バスレフのウーファー前面を密閉箱でカバーしたもの。コーンからの直接音を閉じ込めてしまって、ダクトからの低音だけを聴くもの。メリットは、バスレフの超低域の過大振幅が抑えられ、
超低域の再生が可能となる。
アクースティマス方式 バスレフのウーファー前面をバスレフでカバーしたもの。
共振周波数は前後2つ出てくる。
効率が良く、レンジが広いがバスレフの欠点は持っているし、
2つの共振が逆相だという問題もある。
ダブルバスレフ バスレフのダクトをバスレフでカバーしたもの。バスレフの変形。
ケルトン・アクースティマスと異なる動作になる。
フロントロードホーン 密閉型のウーファーの前にホーン(末広がりのラッパ)
取付けたもの。ユニットは空気を動かして、音圧を発生させるものだが、
周波数が下がると空気は横に逃げてしまい、音圧にならない。
空気が横に逃げないように囲いを付け、効率を上げる。
バックロードホーン ユニットの背面にホーンを取付けたもの。
ユニット前面は平面バッフルに近い動作になる。
高能率ハイ上がりの強力なユニットで威力を発揮する。
TQWT共鳴管 長いパイプの一旦を手の平で叩くとボンボンと音がする。
パイプの共振である。これを利用して低音を増強する。
パイプは一端開管、一端閉管で使用。ユニットは閉管位置、
もしくはそこから全長の3分の1進んだ辺りに取り付ける。
音響迷路 ユニット背面の音を迷路のように音道を通して放射させるもの。
ユニットに負荷をかけないようにスロートを絞ったりせず、
太目のパイプを使用。共鳴管にならないように複雑に折り曲げる。
背面の音は逆相だが、
34bの迷路を通ってくれば50Hzで同相。
ホーン型ユニット フロントロードホーンはスコーカー、トィーター、
スーパートィーターに利用される。
ドライバー
(ドーム型など)にホーンを組み合わせたもの。効率が良く、
ラウンドバッフル エンクロージャーの角が直角に切れていると、
ここで反射が起きたり、後方への回りこみが
スムーズにいかず歪が発生したりするので、角を丸めること。
エンクロージャーの外観による分類
ブックシェルフ型
長岡流はBSで始まる
本来は本棚に収まるスピーカーの意味。現在は5面あるいは
6面同じような仕上げにしたエンクロージャーは巨大なものでも
ブックシェルフと呼ばれている。ブックシェルフはスタンドを
使うのが普通で、本棚に入れることはめったにない。
フロア型
F-**
となっています
スタンドを使わず、床に直置きにして使うスピーカーで、
ある程度の高さが必要になる。
トールボーイ型
F
フロア型に分類
フロア型の中でも細長いものをトールボーイと呼ぶ。
本来は高い脚のついた家具のことである。スペースファクター
に優れスタンドが不要の為、最近の主流となっている。
無指向性 R始まる 一般のスピーカーは一方向に強く音を出す単一指向性だが、
前後上下左右に均等に音を出すものを無指向性と呼ぶ。
音場型 Rで始まる 基本は単一指向性だが、それ以外に左右上下後方にも音を
出すように作られ、室内での反射音を音作りに取り入れたもの。
バックロードDで始る 前記に有りますがD-105と言う風に表示
スペックについて

インピーダンス

交流に対する電気抵抗のこと。周波数に対して抵抗値は大幅に
変化する。公称インピーダンスはインピーダンス特性で
f0より
高い周波数で最初の谷となる抵抗値を表示するが目安でしかない。
定格入力 サインウェーブで連続1秒間耐えられる入力
最大入力 音楽信号で一瞬間なら耐えられる入力
出力音圧レベル 1W入力時にどのくらいの音圧レベルが得られるか示したもの。
200 Hz400 Hz600 Hz800 Hzといったポイント測定である
クロスオーバー
周波数
複数のユニットの再生帯域の分割する周波数。
かなりあいまいな数字で、実際にはダラ下がりに伸びている。
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