新メインスピーカー

 
待望の新メインスピーカーのバックロードD-47ESの製作をしました。
設計と実践
長岡氏の設計には「D-47ES」という型番は勿論存在しない。十数年前にオクで知り合った「東京のたみちゃん」に
僕が進言したD-37の幅を広げて20センチユニットを
装着出来るように設計変更した物なのだ。

「D-47」は製作者で使用者のたみちゃんが命名
当時の提案者だった僕は各音道の断面積や長さ・
開き具合・空気室容量に至るまで全て算出して
「D-58」「D-57」などと比較して確認しました。
結果たみちゃんは、十数年前製作して現在に至る。

実は以前からCWタイプのバックロードが作りたかったのだ!!
スワンタイプのエンクロージャーを頂いたので
希望を押さえ込んで我慢してたのだ。暖め続けた結果、

今回バックロードスピーカーの製作に踏み切ったのだ。

たみちゃんのD-47と違う点
側面以外の殆どの面の外側の板材を二重した。
FE208ESという奥行きが大きいユニットを付ける為に、
空気室の奥行きを確保した。
ロード開口部を階段ではなく滑り台形状にした

側面の板材を換える事によりスペースファクターを優先した
D-58のES化とほぼ一致。幅も320mm辺りも考えたが、
板幅300mmに抑える事で幅340mmのスペースファクター

目指した物がD-57なのでスリムなトールボーイ

これがたみちゃん作D-47

6/8に取り掛かった図面の一部(落書き)

6/9はこれを基にした板取り図に取り掛かる。
側板を除いたパーツだけでもうサブロク板3枚を超えた。
この後更に改良を組み入れて再度板取。

側板だけでも1000mm×490mmが最低4枚。

これだけ肉厚の板材を予定しているが
 
適当な物があるか疑問だ。

今考えられるサイズの板は以前使った事のある、
 
280mm厚の構造用合板2000mm×1000mmから
 
4枚取るのがベスト!!(4000円位)
 
幅500mm以上のパイン系集成材(棚板用)いくら掛かるか

強度と仕上がりを考えるとシナ合板が良いが・・・


去年使った栗系の集成材が良かったが、もう無い。
 
さて断面図を起こしてから一分変更。

(37)を30mm長くして@と(23)を15mm縮めて掛け合せを
 
複雑にして見た目を良くして、更に強度アップを図る。

朝から2時間健康診断。終了後1時間車を走らせ、
3時間ががりでパネルソーを使う。
(僕がどん臭い訳でなく正確な寸法に 確実にする事で時間が必要になっている)
さて、早速部材を広げてc/k総点数78点
(またまた、スワンを作った使っていないサブキッチンで作業)


今回手に入れた新アイテム達
上からスリムねじ、養生テープ、
コーナークランプ、大型Cクランプ
 
確認と言うか、ただ床に並べてみました。

実は側板の良い物が無くて購入していません。

下記が現段階での候補である。

28mm針葉樹系構造用合板2000×1000

21mmラワン合板2440mm×1230mm(ネット 4尺×8尺バン)

21mmシナ合板2440mm×1230mm(ネット  4尺×8尺バン)




 

 


第一音道のCにGを接合
 Gは本来Fに取り付けるパーツなのだが
先にCに着けた方が良い旨の
情報を得ていたのでやってみた。
(カネコ木工さんD-58ES製作ページより)

Hのセンターに下穴を開けて、
 Iも固定して再度下穴を開ける。
 接合部にボンド塗って再度接合してショートビスで固定。

この時ビスは他の物に影響が出ない様に
しっかり表面より減り込ませておく。


続いてJを面合わせしてコーナークランプ(以下Cクランプ)
で固定して下穴を同時開ける

一旦外してボンドを塗って、再度接合。
 この時ボンドは確り拭き取っておきます。

右と下Cクランプは必要ないのですが、パーツの捩れ防止です。


出来上がりを見ると90度よりややきつく感じた。
 カットして来た板で確認して端材で両脇を固定する。
 Cクランプも4個しかないので、

次の作業の為に外す必要がある。


Jと補強材Kを接合。
 サイズの若干の違いは次のパーツとの接合までに

削る必要がある。

Lに補強材Mを接合

J+KとL+Mをボンドとスリムビスで固定。


ここも直角が出ていないと大変な事になるので、
 両端ともに確認して捩れ接合を未然に防ぐ。

さてJの下に(30)あっ図面に30番振ってないわ
 先に接合したらコクランプが使えなくなるので


一番最後にボンドとショートビスで接合。

本日帰宅途中に物色してきたアイテム左から
 ダイソーFクランプ・掃除用ハケ・メッシュやすり・ゼットソー替刃

J+K+L+M+(30)のコーナーに三角木を固定。
 F+H+IのFのセンターに墨打ちして下穴を開けておく。

RとSをFクランプで固定下穴開け後接合

(21)と(22)を接合してR+Sを接合
★さてここで諸都合で進行順序が後回しになっていた所に取り掛かる★

@に直径190mmと240mmの円をけがきます。
@ともう一枚の@をぴったりと合せてFクランプで固定。
ドリルでジグソーの刃を入れる穴を開けて190の円を
切り抜きます。

このまま190の円を切り抜くと板の剛性が弱くなる為、
 240の円の不要な部分を切込みを入れておきます。
 この不要な部分は次の画像の時計の短い針の
 0時・1時半・3時・4時半・6時・7時半・9時・10時半の位置です。

FOSのユニットを直接取り付ける場合、
 ねじ位置が今回切り抜いた所に来ます。

ところが208ESにアダプターリングを挟んで使う場合、
 このままですとコーン紙の星が少しずれてしまいます。
 これを解消する為に4分の一の円を
8等分して二枡ずつ印を入れて
ジグソーで縦切りして画像のような歯車形状を完成させます。

Dと化粧板を後で貼り付けようとしても、
 丸の切り口が綺麗に切れない。
しかも後々化粧板が振動でビビッる可能性もある。。
 僕は切り抜く前に接合して面合わせしてから切り抜きます。
Dと化粧板をボンドで張り合わせてずれていない事を確認して重しをして乾燥を待つ。

D+化粧板+化粧板+Dの板にそのまま直径190の円を書く。
 今回はコンパスが見当らなかったので
端材に釘を打って代用しました。

切り抜き完了後のDの2枚です。
ジグソーを力任せで曲げてカットしたので2枚目の切り口が・・・

@とAとBを仮固定。
直角の固定が怪しいので後ほどボンドを塗ります。


続いて@+A+BとC+Gを仮固定します。

@+A+B+C+Gに(37)もスリムネジで仮固定します。
 こちらの接合は前に飛び出し過ぎると、
フロントバッフルDの接着が弱くなるので
 最悪少し引っ込んでいる方がマシなのです。


@+A+BとC+Gを接着。天板(23)をCに接着。

天板(23)は上からシナベニヤを貼るので
ビスを使っても良いのですが、
 念の為内側からしっかりビス止めします。

@+A+B+C+G+(23)にF+H+Iをボンドとビス止め。
 側板を貼る面に段差が出ないように御影石の板の上で
 ハンマーで叩きながら小口を揃えて固定。
★ここでもちょっと説明★
 
此処に来て仮固定を乱用している訳は、
 大きな部材なので捩れ接着が大きな問題になりそうなのです。
 さらに短いAとBが正確に90度に見えないので、次の大きな部材との接合で
 正確に固定出来るので据え置いております。


 



 

 

J+K+L+M+(30)を下穴開けてビスで仮固定しました。
本格的に形になってきました。
 ぼちぼち側板を確保せねば。しかし今更ながらデカイ!!
天板(37)とシナ化粧板の接合
ボンドを塗って貼り合わせて同じパーツ同士を重ねてFクランプと
大型Cクランプで固定して乾燥を待つ。
こちらもフロントバッフルDの下のEと
シナ化粧板を一度にプレス固定して乾燥待ち

本日届いたスピーカーターミナル。
T-100かT-100S辺りを使いたいのですが、
スーパーツィーター用にバナナプラグを使いたいのでパス
板厚30mm対応がなかなか見つから無い。
やや細いが何とかゲットしました。

(23)に補強板(24)の下穴開け。(23)にR+S+(21)+(22)の固定位置をマーキングして、下穴開け。

裏板(23)に補強板(24)を接着

裏板(23)にR+S+(21)+(22)を仮固定。
何故仮固定かと言うとコーナークランプは
既に他で使われてしまっている為だ。

本体パーツにJ+K+L+M+(30)を本固定。立てていた物を横にして235mmの定規棒を作って接着固定しました

本体が乾燥したのでユニット下の階段パーツに取り掛かる。
N+O+Pをボンドで接着して3枚まとめてスリムビスで固定。

Q+(39)も2枚まとめてスリムビスで固定。
(40)はFクランプでボンドの乾燥を待つ。
元設計は4枚ですが、ES化に伴い6枚になっています。

(23)+R+S+(21)+(22)に2枚目の裏板(38)を接着。
(23)+R+S+(21)+(22)+(38)に底板(25)固定。
ここまで来ると彼方此方にズレが生じるので
本ちゃん固定は側板の上でします。

空気室内部のスペーサーとしてABと
同じ物を2枚作って置いた板を、
出来上がり後の持ち手として裏面セットに接着。

底板(25)に袴板(33)(36)を固定。

★さて本日のメイン作業★
カットした側板4枚の前の小口を丸のこで45度の面取りをする。
大型金尺をCクランプで固定して、金尺に沿って丸のこを滑らせる。これまではあまり上手くカット出来なかった。
 
Q何故今カットするのか??出来上がってからでも良いのでは??

A組み上がってからだとまっすぐカットする為
の金尺が固定出来ない。
カットに失敗しても上下を入替えて後ろに回すことが不可能。カットして出来る三角棒が今欲しい。

 



さて、肝心の側板の材料は赤松の集成材の棚板
500mm*4500mm*20mm\6768
これをパネルソーで1030mmにカットして貰った。

予定では小口を2mm残して45度でカットさせる。
切り口も大体綺麗に出来た・・・

★ここでも問題発生!!★
3枚目のカットを取り掛かった所、嫌な「バリバリ」っと音がした。
角がササクレていたのか2mm残した面が割れた。

仕方なく反対側の小口を45度斜めカットした。
故に後ろ側の小口も45度斜めカットしなければならなくなった。
4カットが8カットに急遽変更。

さて出来上がった側板の上で、
前面パーツと裏面パーツ同士を接着固定。
側板カットで出来た三角棒を内部(右上3ヵ所)に追加固定した。


一部の袴(33)(36)を着けた底板(25)も裏面パーツに接着。
後はバックロード出口周辺の板組みだ。

★ここで工程をすっ飛ばして!!★
バックロード出口周辺の板組みをしないで、
側板の仮止めをやっちゃいました!!

理由は土日で嬉しくて完成形が見たかったから
天気も良く、側板の仮止めして
1本目なんかDE着けないで早速起こしてみました


2本目は腰を据えてEを接着して、
Eの下の化粧板をカット接着出来ているので見栄えが違います

側板の加工に入る。4枚の板同じ位置に穴を開ける為に
1枚の板に丁寧に穴位置をけがき出来た物を定規にする。
片面20個の下穴・座繰りの繰り返しです。


ネジ隠しに10mmの穴を開けて、ワッシャーを入れてビス打ち。
板厚が20mmなのであまり深い穴は開けられない。
10mmのバルサ材で穴を塞ぎカット研磨の予定。

一旦側板を外して、2本目の階段化粧板を接着。
フロントバッフルCのビス位置を決めて2枚同時に穴開け、
今度は@とCを固定してパイ6mmの穴を開け
爪付きナットを閉め込む。ボンドと内側からネジ固定しました。

メインスピーカーからユニットとアダプターリングを外して、
リングの締め付けとCクランプによる、フロントバッフルCの本
接着を完了。これが塗装を剥がす前のリング

さてバックロード出口下のデッドスペースには、
以前から大仏の上にウエイトとして乗せようと考えて確保して
いた大型ボルト&ナット約15kg入れてみました。
小口をマスキングして音道部分の塗装
たまたま残っていた艶消し黒のスプレーを吹き付けしました。


乾燥が完了してマスキング剥がして出来上がり。
ユニット下のデッドスペースには通常祖毛フェルトなどを
充填するのですが、今在庫が無い為余っていた
柔らかい発泡スチロール(旭化成サニーライトP4-30)
を充填してみました。

内部ウエイトも下部だけでしたが、
ウエイトバランスが悪いのでユニット下
スチロール抜いて大型ボルト&ナットを5kg入れ

バックロード出口下は10kgに変更しました。

ユニットを付けた時の総重量は40Kgになりました。


内部配線材はZonotoneの6NSP-1500Meisterue
この春にヨドバシカメラ マルチメディア京都で入手
ちょうど良い太さのスピーカーケーブルだった。
端子はエーモンの0.5〜1.25sq用をオクで確保。
巷にある端子は殆どの物が2.0sq用で幅が75mmもあり
スピーカーユニットには大き過ぎるのだ。

スピーカーターミナル付属の端子板の穴が小さ過ぎたので、
下穴用のドリルで徐々に穴を大きくする。
スピーカーエンクロージャーに半田付けしてしっかり固定しよう。 

さあ半田付けしよう、スピーカーターミナル付属の端子板が
ブラブラするし方向が定まらない。
端材にマスキングテープとタッカーで固定しました。
ついでにかしめた部分も半田を流し込みました。これで安心。

早速コンパネの端材に穴に開けて使用可能板厚の確認。
15mm+15mmでダブルナットギリギリ使用可能。
でも実際は15+15+4mmなので、34mm厚さで
プラのスペンサー1個外して座金いれてナット1個しか使えない。

何とか装着完了。
でケーブルの挿入方向は
ケーブルの取り回し等の都合で横がベストなのだ。

JA-0506Uついでに置いてみた。
CSコンデンサーはこんな風に装着しよう。
マイナス側のケーブルは改めて買わねばなるまい。

側板を仮固定して、JA-0506U乗せてみた

良いんでないかい。JA-0506Uが正面から光ってる


大体内部の工夫も策が尽きてしまったので、
2枚目の側板の接着固定をしました。

裏板も2枚重ねですが、
起こしたり倒したりする度に側板の尖がった部分が
削れたり凹んだりするので補強板を追加して保護しています。

強力塗装剥がし液を入手して、昔アダプターリングに塗った
金メッキ風のスプレーを剥がす。
仕上がりがイマイチの上に経年の汚れ等で汚くなってるので、
これの塗装を剥がして磨こうとという計画です。

ピカールでコスコス数時間磨いた結果こうなりました。
車用のワックスで酸化防止皮膜を塗っただけで終了


本気モードでリングを装着
さてねじ穴を本格的に埋め始めました。
バルサ材をダボ状にカットして、ボンドを塗って穴にはめて
当木を当ててハンマーで軽く打ち込む。
 



乾燥してからヤスリのついたサンダーで研磨です。
 



 

起こして一枚。

バックロード出口のコンパネ部分には
高音の反射音を抑える為に、
フェルトかカットカーペットを貼り付ける予定だったので
化粧材を用意していなかった。
手持ちの黒の祖毛フェルトみたいな布を固定しました。


 

さて、ここまで来て躊躇しているのが仕上げの塗装です
@木目を生かして透明クリアスプレーの2回吹き付け
Aニスを数回塗る。(やや黄身掛かる)
B側板だけクリア塗装。
他の部分のみ焦げ茶がダーク系の塗装
C側板だけクリア塗装。先日使ったつやなしブラック
Dシアターに映り込むのでマットブラックに全塗
シナの突板を使った意味が無い様に思う
(木目も無駄、材質もオールラワンで良かったジャンと思う)

やはり木目を生かした仕上げ希望なので、
取り敢えず側板だけクリア塗装しました。
他の部分は追々決めましょう。


それでは、早速セッティングだ、

光ってる光ってる


早速並べてみた、希望通りネッシーは隅に鎮座。
その内側にD-47ESを置く。
スペースは狙い通りスッキリ

奥行きは結構あるがスリムなので、もっと内振りも可能。
さて、今回の購入費用を書き出してみた。
ユニットは手持ちなので計算に入っていない。

 


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